クッキーを手作りしたら固くなってしまった、という経験はありませんか？手作りクッキーが固い原因としては「材料のはかり間違い」や「グルテンの発生しすぎ」など、いくつか考えられます。そこでこの記事では、クッキーが固くなってしまうよくある原因と、サクサクに焼くコツを紹介していきます。おいしいクッキーを作りたい方はぜひ参考にしてください。

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クッキーが固くなる原因

早速、クッキーが固くなる原因を紹介しましょう。ここでは7つのよくある原因を挙げていきます。

小麦粉を間違えた

小麦粉には主に強力粉、薄力粉、中力粉の3種類がありますが、クッキー作りに向いているのは薄力粉です。強力粉や中力粉は「グルテン（タンパク質）」という粘り成分の含有量が多いため、生地が固くなってしまいます。

分量を間違えている

クッキー作りでは、少しの分量の間違いが味や固さに大きく影響することがあります。特に、小麦粉が多かったりバターが少なかったりすると固くなりやすいです。またバターをサラダ油で代用したり、卵を水や牛乳で代用したりした場合も固くなってしまいます。

小麦粉を練りすぎた

生地を混ぜる時に小麦粉を練りすぎると、グルテンがたくさん発生して固いクッキーになってしまいやすいです。固さだけでなく風味や口あたりにも影響するので、練りすぎには注意しましょう。

バターが攪拌できていない

材料がしっかり混ぜられておらず、バターが攪拌できていないのが原因である可能性もあります。バターはクッキーを柔らかくする要素です。ムラがあると、バターのない部分が固くなってしまいます。

冷蔵庫で寝かせていない

クッキー作りをはじめとするお菓子作りでは、「冷蔵庫で1時間寝かせる」という工程が多く登場します。この工程があるのにはいくつか理由がありますが、生地を作る過程で発生したグルテンを落ち着かせるというのが主な目的です。つまり、この工程を飛ばすとグルテンが働きすぎた状態のままなので、固くて口当たりの悪いクッキーになってしまうことがあるのです。

オーブンの温度が高すぎ

オーブンの温度を高く設定しすぎている、もしくはオーブンの不具合や癖で高温になってしまっている可能性があります。クッキーを高温で焼くとサクサクと美味しくできる場合もありますが、水分が一気に飛んで表面が短時間で焼けていくので、固くなることがあるのです。

長時間焼きすぎ

オーブンは適温や低温でも、長時間焼きすぎるとギュッと固くなってしまったり、こげてガリガリ食感になったりします。適切な焼き時間を守るようにしましょう。

クッキーをサクサクに焼くコツ

ここからは、手作りクッキーが固くならずサクサクに焼くために押さえたいコツを紹介します。

レシピ通りに作る

初心者のうちはレシピ通りに作ることが大切なコツです。0.1gまで量れるデジタルスケールなどを使って分量をきちんと量り、加えるタイミングやバターの状態なども、レシピに忠実に。レシピによっては固いクッキーができることもあるので、サクサクなクッキーのレシピを探してみてください。

生地を切るように混ぜる

薄力粉を加えたら、泡立て器ではなくゴムベラやスケッパーを使って「切るように混ぜ」ます。これは小麦粉は練るとグルテンがたくさん発生して固いクッキーになってしまいやすいからです。切るように混ぜる時のポイントは、数字の「1」やカタカナの「ノ」を描くように同じ動きを繰り返すこと。時間がかかりますが、しばらく繰り返しているとまとまってきます。

生地を冷やす

生地を切るように混ぜてまとまったら、冷蔵庫に入れて休ませる工程に入ります。前述したように、生地を休ませる工程にはグルテンを落ち着かせて固くなるのを防ぐ効果がある上に、生地の温度が上がるとバターが溶けて、生地がダレてしまいます。生地はしっかり冷やして成形していきましょう。

プロの中には、バターを冷やしたまま攪拌するためにフードプロセッサーを使う人もいるほど、クッキー作りでは温度が大切なポイントです。

自宅のオーブンの癖を知る

オーブンの温度と時間も重要ですが、オーブンには癖があるので、レシピ通りではうまくいかないことがあります。例えば「上からの火が強く下からの火が弱いオーブン」や、「天板の中央はしっかり焼けるけど端っこは弱いオーブン」などがあります。何度か試してみて自宅のオーブンの癖を知り、時間や温度を調整していくとサクサクのクッキーが焼けるかもしれません。

手作りクッキーが固い原因を探そう

手作りクッキーが固くなる原因と、サクサクに焼くコツを紹介しました。何度挑戦しても固くなってしまう場合は、もしかするとこの記事で紹介したような原因があるのかもしれません。原因を探りながら、固くならないコツを押さえてもう一度挑戦してみてください。